2000年に公開された深作欣二監督の遺作『バトル・ロワイアル』は、そのあまりにも過激な内容から国会でも議論を呼ぶなど、多大な社会的衝撃を与えた作品です。新世紀教育改革法、通称「BR法」によって、全国の中学3年生の中から選ばれた1クラスが、無人島で最後の一人になるまで殺し合いをさせられるという絶望的な極限状態を描いています。
深作監督の荒々しくもエネルギーに満ちた演出は、十代の若者たちの生への執着と死の恐怖を生々しく捉え、当時の閉塞感漂う日本社会を痛烈に風刺しました。藤原竜也の熱演や、ビートたけしの不気味な存在感は圧巻です。また、クラシック音楽を背景にした凄惨なバトルシーンは、その後の映画製作(『ハンガー・ゲーム』など)にも多大な影響を与えました。
単なるスプラッター映画ではなく、大人が若者を信じられなくなり、若者が生き残るために闘わざるを得ないという、残酷な社会構造を浮き彫りにした本作は、今なお色褪せない強烈なメッセージを放ち続けています。