福島県いわき市の「常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)」誕生の裏側を描いた実話ベースの映画『フラガール』(2006年)は、日本アカデミー賞最優秀作品賞など数々の賞を総なめにした傑作です。エネルギー革命によって斜陽産業となった炭鉱町で、生まれ育った町を救うために「ハワイアンダンサー」を目指す素人の少女たちと、東京からやってきた訳ありのダンス教師の奮闘を描きます。
「泥まみれの炭鉱」と「華やかなフラダンス」という強烈なコントラストの中で、最初は反発し合っていた人々の心が一つになっていく過程が丁寧に描かれています。特に、蒼井優演じる主人公がラストで披露する圧巻のソロダンスシーンは、全編の情熱とカタルシスが爆発する日本映画屈指の名場面です。
何度見ても胸が熱くなる、笑って泣ける極上のエンターテインメント作品です。