ヤマザキマリの同名大ヒット漫画を実写映画化し、興行収入59億円の大ヒットを記録した『テルマエ・ロマエ』(2012年)は、奇想天外な設定を圧倒的なスケールと濃い顔の俳優陣で本気で映像化した爆笑コメディです。古代ローマの浴場(テルマエ)設計技師・ルシウスが、アイデアに行き詰まるたびに現代日本の銭湯や温泉にタイムスリップし、日本の風呂文化(平たい顔族の文化)にカルチャーショックを受けながら、それをローマの風呂作りに活かして出世していく姿を描きます。
阿部寛、北村一輝、市村正親ら、彫りの深い日本人俳優たちを「古代ローマ人」として起用したキャスティングの妙が最大の魅力。大真面目に日本の最新トイレタリーやフルーツ牛乳に感動するルシウスの姿が笑いを誘います。
大規模なイタリア・チネチッタ撮影所でのオープンセット撮影など、コメディでありながら本格的な史劇としても見応えがあり、老若男女問わず楽しめる最高のお風呂エンターテインメントに仕上がっています。